CTLでシステムトレード(旧為替の一歩)
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diary/20081221

スワップ派はランドかトルコリラしか候補通貨がない

ドルの金利が0〜0.25%(このように幅を持たせた政策金利というのは意味がよく分からないが)になった.ユーロは下げ止まりのようだがポンドはまだ金利が下がる可能性がある.欧米はほとんどの国がゼロ金利政策に近い状態になりそうだ.
ドルの場合金利が0.25%だとして日本の金利0.1%との差が0.15%.1ドル90円とした場合年間でもらえるスワップは1万通貨当たり90×10000×0.15×0.01=1350円.一日当たりのスワップは1350÷365=3.7円だ.これではとてもスワップ目当ての取引などしていられない.
もし,スワップ派として取引したいなら金利が10%以上である南アフリカランドかトルコリラしか候補がなさそうだ.最近はランドもくりっく365で取り引きできる(トルコリラも取り引きできるはずだったが,今のところ実現できていない).南アフリカの政策金利が11.5%なので1ランドが9円で計算してみると,年間スワップは1万通貨当たり9×10000×11.4×0.01=10260円.利回りは年率10%を超えている.一日当たりスワップは10260÷365=28円だ.ランドがこれ以上下げないと分かるのなら,ランドでスワップ狙いもありだと思う.ただし,大統領が変わって景気が悪くなるとの予想もあるし,電力不足の解決もまだまだ時間がかかりそうだしで,ランドはまだまだ下値を切り下げる可能性がある.あまりに下がりすぎるとアイスランドの二の舞になることだってある.リスクはかなりあると思う.私はスワップ狙いのランド取引は遠慮したい.
もうひとつの高金利通貨トルコリラはどうかというと,こちらはランドよりはリスクは少ないように思う.1トルコリラ=50円程度なら,投資資金の1割くらいはトルコリラを買ってみるのも良いのではないか.ただし,くりっく365で取り引きできるようになってからの話だ.