diary/20070316
決断(加藤隼戦闘隊)
子供のときTVで放映されていた「決断」なるアニメのことを突然思い出した。内容はほとんど忘れているが、主題歌の「知恵をめぐらせ、頭を使え、悩みぬけぬけ男なら」の部分は今でも鮮明に覚えている。36年も前のアニメだからもはや見ることはかなわないと思っていたら、昨年にDVDが発売されたらしい。またYouTubeでも加藤隼戦闘隊の話は見ることができる。
YouTubeで36年ぶりに見た決断は、やはり悲しい物語だった。負け戦を史実通りに描いたのだからそうなるのは当り前なのだが、気持ち良く観賞ということはできない。しかし、話の内容に惹かれる。私は航空機マニアであるから隼の性能は各形式とも熟知しているが、7.7mm2丁の隼で連合国の戦闘機に立ち向かうのはあまりに絶望的な状況に思える。今風に言えばザクでジムスナイパーやガンダムに立ち向かうようなものだ。しかし、同戦闘隊は終戦までに撃墜と撃破合わせて427機を記録している。まさにこれはパイロットの技量によるものだ。ただし、日本側のパイロットの人的被害は100人を遥かに超えているからまったく割りに合わない戦闘ではあった。
YouTubeを見た後調べて分かったのだが、加藤隼戦闘隊の隼は使用機が隼であったからではなく単なる愛称であったということを初めて知った。隼ももちろん使ったが、97式戦闘機や鍾馗も使っている。97式と隼はくるくる回る格闘戦向け軽戦闘機だが鍾馗は日本機では珍しい重戦闘機(外国の機体から見ると「重」とは言えないが)だ。パイロットがどのように鍾馗を乗りこなしたかが気になる。