まんが
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diary/20061208

FLAG

Gyaoで高橋監督のFLAGが見られる.ボトムズを作った高橋監督が手がけた作品であり,AFVライクなロボット好きにとって見ごたえのあるものになっている.ところが実験的な野心作のせいか,欠点もいくつかある.まず,この作品のテーマそのものに起因する部分だが,表現がすべてカメラを通して見た映像となっている.1,2話めまでは斬新で面白いと思ったが,3話めくらいからはこれがうっとおしくなった.次は主人公の女性カメラマンの声優が下手なところだ.聞き苦しい.どうも声優ではなく俳優を使ったようだ.俳優を使うのは最近の流行のようだが,成功例がほとんどないので,止めてほしいものだ.
でてくるロボットだが,武装が0.50口径のガトリングガンのみというのが興味深い.これは人やソフトスキン車両に対してしか効果がない武装だ.戦車はこんなので撃たれても痛くもかゆくもない.人を撃つことしかできない武器を装備しているというのは,主人公=正義という図式からはかなり外れている.ここが物語に深みを与えている.あのサイズのロボットに搭載できる武装といったら機械設計屋的には0.50口径辺りがぎりぎりなので,物語のリアリティをアップさせている.