diary/20060907
前田慶次郎とキリコキュービーとMADLAX
私は活字の本と漫画の本を区別せずにガンガン読むし,テレビの漫画も見る.その中でたいそう気に入っているのがこの三人だ.この中で前田慶次郎だけは実在の人物だが漫画の話と思ってもらいたい.慶次とキリコの共通点は支配することもされることも興味がなかった点と,おそろしく強いことにある.慶次の方は「望めば天下,いや天下の半分は手に入れられたかもしれないのに云々」と言われるくらい強く,キリコは全宇宙を統一する支配者から後継者に選ばれ,それを阻止しようとした二つの銀河連合軍を打ち破り,それでいて後継者になる気もなく支配者を倒してしまうくらい強い.両名とも支配者になろうと思えば誰よりも容易になれる力を持っているのにそれをしないところが良い.他人をどうこうして満足するような私(私利私欲)は持ち合わせず,自由であることのみを望んだ.男に生まれた以上,彼らのようにありたいと憧れるのは当然だろう.
MADLAXは女性であるが彼女もやたら強い.強いのには訳があって,彼女は慶次流に言うと死人なのである.正確には人の思念から発生した魂であるので,そもそも死ねない.死ぬのを恐れないから強い.そして彼女も私がない.実はこのことにMADLAXの放映当時は気付いていなかった.似たようなキャラであるNOIRのミレイユや霧香はそうでもないのにMADLAXだけが気になるのはなぜかを考えてみたら,慶次やキリコと同じだからというのに最近気付いたのだ.MADLAXは魅力的なのだが,残念ながら作品自体の出来がいまいちだったので人気はなかったところが惜しいと思う.